予防接種のご案内
予防接種は予約制です。毎週月曜日と水曜日の14時から行っています。接種歴の確認を行った上で計画を提案いたします。申し訳ありませんが、当院が初めての方は下記の持ち物を持参のうえ、計画立案のため来院をお願いいたします。2ヶ月になって初めてワクチンを予約されるお子様で予防接種の時間に来院困難な方は日時の相談をさせてもらいます。
接種当日は問診票の記入をお願いしています。記入方法でわからないことがあれば、お気軽にスタッフに声をかけてください。記入中はお子さんから目が離れがちです。そんな時もお手伝いします。
持ち物 | 母子手帳 |
---|---|
接種券(定期接種対象年齢の場合) | |
健康保険証 |
公費でできる予防接種:必ず接種券をお持ちください。
- B型肝炎ワクチン
- Hib(ヒブ)ワクチン
- 肺炎球菌ワクチン
- 四種混合ワクチン
- BCG(結核)ワクチン
- MR(麻しん・風疹混合)ワクチン
- 水痘ワクチン
- 日本脳炎ワクチン
- DPT(三種混合)ワクチン・DT(二種混合)ワクチン
- 不活化ポリオワクチン
- 子宮頸がんワクチン
自費で行う予防接種:料金(税込)
※平成28年10月1日より、B型肝炎が定期接種となりました。
ロタウイルスワクチン | ロタリックス | 13,650円/回 | 2回接種 |
---|---|---|---|
ロタテック | 9,100円/回 | 3回接種 | |
おたふくかぜワクチン | 4,500円/回 | ||
インフルエンザ | 13歳未満は2回接種します。 |
接種後30分は体調に変化をきたすことが無いかを観察します。お時間にゆとりを持って接種に来てください。
ワクチンの解説
B型肝炎ワクチン
3歳未満の乳幼児が感染した場合、ウイルスは体の中に住みつき、慢性肝炎や、肝硬変、肝癌の原因となることがあります。主な感染経路は出産時におけるウイルスを持ったお母さんから新生児への母子垂直感染とされており、昭和60年からB型肝炎母子感染防止事業が開始されています。最近では気づかないうちに感染したお父さんや兄弟からの家族内感染も指摘されています。2016年10月から1歳未満の乳児のみ定期接種化されました。
Hib(ヒブ)ワクチン
インフルエンザ菌b型(Hib:ヒブ)による重症感染症を予防します。他の菌の型には無効です。乳児期の髄膜炎の原因になることから生後6か月頃までに菌に対する十分な免疫をつけることが望まれます。約4週間の間隔で3回接種し、約1年後(7-13か月後)に1回追加します。ワクチン接種を開始する月齢により注射の回数が異なりますが、平成25年度より定期接種になりました。生後2か月から速やかに接種しておきたいワクチンです。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌による髄膜炎や、肺炎、中耳炎などを予防するワクチンです。約4週間の間隔で3回接種し、1歳以降(12-15か月)に4回目を追加します。ヒブワクチンと同じように、生後2か月から接種することが必要です。平成25年度より定期接種になりました。
四種混合ワクチン(DPT-IPV)
三種混合ワクチン(DPT)に不活化ポリオワクチン(IPV)を加えた混合ワクチンです。生後3か月から接種可能で、約4週間の間隔で3回接種し、約1年後に1回追加します。
BCG(結核)ワクチン
結核の重症化を予防するワクチンです。定期接種で5ヵ月から8ヵ月の接種が奨められています。結核の少ない国では行われていません。いわゆるハンコ注射で一度に2箇所に接種します。10日以降、接種部位は赤く膨らみ、1か月頃に最強となります。膿が少し出ることもありますが、自然に治ります。結核にすでに罹っている子どもが、それに気づかずBCGを受けた時、BCG接種後10日以内に接種局所の発赤・腫脹及び針跡部位の化膿巣を来たし、通常2週間から4週間後に消炎、瘢痕化し、治癒する一連の反応が起こります。これを”コッホ現象”と言います。つまりBCGの局所反応が通常より早く出現します。このような場合はご相談ください。
MR(麻しん・風疹混合)ワクチン
1歳の誕生日を迎えたら直ちに接種したいワクチンです。麻疹(はしか)は脳・神経系の合併症を起こすこともある怖い病気です。海外からのヒトの流入による輸入症例も問題となっています。風疹(三日ばしか)は妊娠中に罹ると胎児にも影響がでてしまうことがあります。いずれも根本的な治療はなくワクチンで予防することが大切です。1歳で1回(第1期)、小学校入学前の1年間(年長児)にもう1回追加(第2期)します。
水痘ワクチン(みずぼうそう)
水痘は顔や体に小さな痒いブツブツが出現する軽い発疹症と思われがちですが、免疫の弱い人や大人が感染すると、重症化することがあります。副反応は少なく、後になって一部の人は水痘に罹ることもありますが、軽症化が期待できます。
平成26年10月1日より1歳から3歳未満の方を対象に定期接種となりました。平成26年度(平成27年3月31日)までは3歳から5歳未満の方に経過措置が適応されます。詳しくは 厚生労働省ホームページをご覧ください。
日本脳炎ワクチン
東南アジアで広く流行する予後の悪い脳炎です。日本脳炎ウイルスは、ブタの体内で増殖し、ウイルスを保持した蚊に刺されることにより感染します。一般に3歳になったら約1-4週間隔で2回(第1期初回)、1年後の4歳で1回(第1期追加)、更に小学4年生頃に1回追加(第2期)します。平成7年4月2日以降に生まれた方は特例措置がとられています。詳しくは豊田市感染予防課ホームページをご確認ください。
三種混合ワクチン(DPT)
ジフテリア、百日咳、破傷風を予防するワクチンです。特に乳児早期の百日咳は重症化する可能性が高い感染症です。生後3か月から接種可能で、約4週間の間隔で3回接種し、約1年後に1回追加します。その後は11歳以上~13歳未満の間にジフテリアと破傷風を混在した二種混合ワクチン(DT)で追加免疫が行われています。
不活化ポリオワクチン(IPV)
ポリオは小児麻痺といわれ、感染すると手足に麻痺を残す可能性のある病気です。平成24年9月から安全性の高い不活化ポリオワクチンに変更となりました。接種間隔は三種混合ワクチンと同様で、約4週間の間隔で3回接種し、約1年後に1回追加します。
子宮頸がんワクチン
子宮頸がんの主要原因となる発がん性ヒトパピローマウイルスの感染を予防するワクチンです。
令和3年11月の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会において、勧奨差し控えの通知を「終了させる」ことが決定されました。
これによって、国としてHPVワクチンを12~16歳の女子に接種することを推し進めることとなっています。海外では男子への定期接種を開始している国もありますが、日本では男子はまだ対象になっていません。今後、男子への定期接種が導入されればさらに予防効果の向上が期待できると考えます。※令和4年4月からは、12~16歳の女子に個別に通知してワクチン接種を促すことになり、平成25年から8年間ワクチン接種の勧奨を差し控えしていたために接種できなかった女性に公費で接種する(キャッチアップ接種)が令和7年3月まで実施されます。キャッチアップ接種の対象となる方は3回の接種を完了させるには遅くとも令和6年9月までに開始すると自己負担なく規定の回数を接種できます。
ロタウイルスワクチン
ロタウイルスは乳幼児期の急性胃腸炎の原因となり冬に流行します。重篤な場合、脱水や脳症を起こすこともあります。初回接種は生後6週以上の乳児で、4週間以上の間隔をあけて2回(ロタリックス)もしくは3回(ロタテック)接種(内服)します。きめられた期間に規定回数を完了させることが必要です。接種計画についてはご相談ください。
おたふくかぜ
おたふくかぜは耳下腺や、顎の下にある顎下腺が腫れる病気です。無菌性髄膜炎を合併する人、後遺症として難聴を残す場合もあります。有効な治療法がないため接種しておきたいワクチンです。任意接種のため有料です。より確実に免疫をつけるため2回接種が推奨されています。
インフルエンザワクチン
流行すると予想される型のワクチンを接種します。接種時期は毎年10-12月頃で、生後6か月から13歳未満は2-4週間隔で2回、13歳以上は1回(希望者は1-4週間隔で2回)注射します。鶏卵でワクチンを作るため強い卵アレルギーがある場合、注意が必要とされますが、日本製のワクチンは混在する卵白量が微量のため問題になることは稀とされています。ご相談ください。